小・中学生や園児らが地引網体験

「渥美半島地引網学習会」で地域の歴史や文化学ぶ

2025/10/11

魚の入った網を引く参加者(田原市池尻町で)

 「渥美半島地引網学習会」が7日、田原市池尻町の表浜海岸で行われた。田原市内の園児や小・中学生ら約200人が参加し、渥美半島の表浜海岸でかつて盛んだった伝統的な漁を体験した。

 地元の自然に親しみながら地域の歴史などを子どもたちに学んでもらおうと、住民らの企画で開催。5小中学校とこども園1園から参加した。

 波打ち際で二手に分かれた子どもらは、学校や学年の枠を超え、力を合わせて重たい網を引いた。中学生が園児の安全を守り、園児たちは網を引くお兄さん、お姉さんに「頑張れ、頑張れ」と声援も送った。

 網にかかった魚を全員で手分けしてとったあと、日本さかな検定1級の同市立福江中学3年、森下泰成さんが魚について説明。「きょういっぱいとれたのはアジ。フライや刺し身がおいしい」「スズキは成長するごとに名前がかわる出世魚」などと特徴や食べ方を紹介した。また、「魚によっては地域独自の呼び名がありますが、(全国共通の)標準和名があることを覚えてください」と話していた。

 また、渥美半島の表浜地域で盛んだった地引網漁に関し、住民の代表は「漁法の変化、人手不足などで行われなくなった」と子どもらに説明した。

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