浮世絵や古文書 民具なども展示/本陣資料館で企画展/豊橋
2025/10/13
多彩な展示が並ぶ会場(豊橋市二川宿本陣資料館で)
江戸時代を中心に、馬と人との関わりを詳しく紹介する企画展「馬と人のものがたり」が11日、豊橋市二川町の市二川宿本陣資料館で始まった。浮世絵や古文書で人と馬、宿場と馬などの関係を紹介するほか、馬具や馬に関わる民具なども展示する。
馬市を描いた歌川広重の浮世絵をはじめ、馬に乗って旅する人や荷物を運ぶ馬などの版画や絵画が興味深い。馬に履かせてひづめを守るわらでできた「馬のくつ」は、実際の道具のほか、浮世絵に描かれた様子も紹介され詳細に見ることができる。吉田神社に伝わる馬具も展示。豊橋市指定文化財に指定後初の展示となり話題になっている。
他に、東観音寺の金剛馬頭観音御正体(国指定重要文化財)や大岩寺に伝わる絵馬(豊橋市指定文化財)なども見ることができる。多彩な展示品がそろい楽しめそうだ。関係者は「常設展示のジオラマにも馬が登場するので、合わせて見てもらうと面白いのでは」と来館を呼びかけている。
11月16日まで。25日には馬の博物館学芸員の長塚孝さんを招いて記念講演会が開催される。午後2時~同3時30分、聴講無料(入館料が必要)で定員は50人。先着順で電話=0532(41)8580=で申し込む。