設楽町長選あす告示

人口減でも暮らせる環境づくり争点に/現職と新人の一騎打ちか

2025/10/13

町長選のポスター掲示板(12日、設楽町田口で)

 任期満了に伴う設楽町長選挙が14日に告示される。再選を目指す現職の土屋浩氏(65)と、新人で町議の原田純子氏(75)がいずれも無所属での立候補を予定しており、この2人の一騎打ちになりそうだ。人口4000人割れが目前に迫る町の将来に向け、暮らし続けられる環境をどうつくるかが争点となる。投開票は19日。

 土屋氏は町議を14年間務め、2021年に初当選。交流人口や関係人口を増やそうと、町観光協会に旅行業の機能を持たせたほか、オリエンテーリング国際大会の誘致などに取り組んだ。

 また、子供の減少で小・中学校の学級規模に保護者から不安の声が上がる中、1校ずつ減らして4小1中体制とした。保育士確保に悩む保育園についても、将来的に1園へ集約する構想を打ち出した。

 原田氏は4年前に町議となり、現在2期目。農業を営むかたわら、地元への移住を促す団体「まるごと名倉」で副代表として活動する。

 農林業の活性化を訴えるほか、地域に保育園や小学校を残すこと、移住施策の充実、食育推進などを掲げて選挙戦に臨む。

 町では、かつて産業の柱だった林業などの衰退で若年層が流出。この20年間でも人口は3分の2以下に減り、今月1日時点で4008人だった。65歳以上が占める割合は5割を超えている。

 9月1日時点の選挙人名簿登録者数は3599人(男1759人、女1840人)。新人4人が争った前回21年の町長選の投票率は73・97%だった。

立候補予定者の顔ぶれ(五十音順)

 土屋  浩(65)無所属・現
 元町議会議長、元製材会社代表、愛知高校卒、設楽町出身、津具、当選1回

 原田 純子(75) 無所属・新
 町議、農業、移住促進団体副代表、早稲田大文中退、設楽町出身、西納庫

2025/10/13 のニュース

町長選のポスター掲示板(12日、設楽町田口で)

有料会員募集

今日の誌面

有料会員募集

きらり東三河サイト

高校生のための東三河企業情報サイト

連載コーナー

ピックアップ

Copyright © TONICHI NEWS. All rights reserved.

PAGE TOP