多世代の地域の足に期待

蒲郡市で7路線目の支線バス/塩津地区くるりんバス運行開始

2025/10/15

出発する「しおつくるりんバス」=蒲郡市竹谷町で(提供)

 蒲郡市で7路線目となる支線バス「しおつくるりんバス」が運行を始めた。車両は定員9人のジャンボタクシーで、JR三河塩津駅を発着点に塩津地区内を巡る。

 同駅前で11日、出発式があり、鈴木寿明市長や地元住民らが運行開始を祝った。鈴木市長は「これで市内では、清田地区のデマンドタクシーを含めると(交通空白地の)ほぼ100%をカバーできるようになった」と述べ、「多世代の地域の足として、くるりんバスの利便性をさらに高めていきたい」と抱負を語った。

 塩津地区では一昨年11月、地元住民らによる「塩津地区公共交通協議会」が発足。運行ルートや停留所の設置などについて検討を進めてきた。榊原関保会長は「山間部や高台の高齢者から強い要望があった。地域の声を反映し、より使いやすいバスにしていきたい」と話した。

 しおつくるりんバスは左回り・右回りの2系統で運行。三河鹿島駅のほか、イオン、クラスポなどの商業施設、公園、公民館、医院などに停留所が設けられている。また「柏原公民館」「柏原西」の各停留所で西部地区の「みかんの丘くるりんバス」に乗り換えれば、市役所や図書館などへのアクセスも可能となる。

 運行は火・木・金・土曜の週4日で、各系統1日3便ずつ。運賃は中学生以上100円、小学生は50円。介助者1人は無料となっている。

 市は16年に地域公共交通網形成計画を策定。交通空白地の解消を目的に、支線バス路線の整備を段階的に進めてきた。

2025/10/15 のニュース

出発する「しおつくるりんバス」=蒲郡市竹谷町で(提供)

有料会員募集

今日の誌面

有料会員募集

きらり東三河サイト

高校生のための東三河企業情報サイト

連載コーナー

ピックアップ

Copyright © TONICHI NEWS. All rights reserved.

PAGE TOP