新アリーナ、工事再開前に内容や期間、対策の説明求む
2025/10/24

長坂市長(手前)に申し入れ書を手渡す藤田さん(豊橋市役所で)
豊橋市の多目的屋内施設(新アリーナ)計画をめぐり、建設予定地の豊橋公園周辺の住民有志らで設立した団体が23日、長坂尚登市長に対し、工事に関する近隣住民向けの説明会を開くことなどを申し入れた。
申し入れを行ったのは「新アリーナ事業建設工事の安全対策を求める地元市民有志の会」。
申し入れ書で同団体は、今月27日の工事再開までに工事の内容や期間、安全対策、交通規制などを住民に説明し、住民の意見を聞く場を設けるよう求めている。
工事に伴う問題が発生した場合に対応するため市と事業者、施工業者、市民代表による「施工協議会(仮称)」の設置も要望した。
同団体の藤田茂樹さんは、工事期間やその後の施設運営が近隣住民の生活に与える影響を心配し、「私たちに市や事業者が直接対応する場を設けてほしい」とした。遅くともアリーナ予定地に建つ旧野球場を解体したり、樹木を伐採したりする前までに説明会を開くよう求めた。
長坂市長は「住民の中に不安を持つ人がいるのはもっともだ」と理解を示し、「1人でも多くの人に理解してもらえるよう丁寧に進めたい」と述べた。