優勝ロボ改良 イベントで活用へ

豊橋技科大ロボコン同好会 操作・保守性向上/定例会見でリニューアルした機体披露

2025/10/24

改良した「うさぎロボット」

 豊橋技術科学大ロボコン同好会は、2023年の「NHK学生ロボコン」で優勝した輪投げロボットに操作性や保守性を向上させる改良を施し、今後、地域のイベントなどで活用していく。今週開かれた定例記者会見で、リニューアルした機体を披露した。

 同好会は23年、輪投げを競技テーマとした同大会で優勝し、日本代表として出場した国際大会「ABUロボコン」でも初優勝を果たした。大会出場後の機体は通常、センサーやモーターなど高額部品が再利用するために取り外され、動かなくなることが多い。だが、優勝機の1台「うさぎロボット」は小型で持ち運びも容易なことから動く状態で保存され、大会後も地域イベントで百発百中の輪投げを披露、大学や同好会のPR活動に活躍してきた。

 しかし、2年間の活動中には故障や破損も発生。優勝当時の製作メンバーの卒業が近づいたこともあり、後輩たちが活動を引き継げるよう大学からの資金援助を受けて改良を決めた。破損が多かった箇所は衝撃に強い構造へ変更したり、部品交換しやすい設計にしたりしたほか、イベントで一般市民が簡単に操作体験できるよう不要な機構を取り外し、複雑なモードやコントローラーの操作ボタンも減らした。

 会見で、リニューアル機のデモンストレーションを行った23年の同好会代表、廣本一真さん(博士前期課程2年)は「ロボットに触れる楽しさを感じるきっかけになってほしい。子どもたちが操作を通じて将来ロボット業界を目指してくれたらうれしい」と話した。

 改良した機体は今後、「子どものための科学展」(11月8・9日、視聴覚教育センター)と、「青少年のための科学の祭典(東三河大会)」(1月24・25日)に出展される予定だ。

コントローラーも簡単に操作できるよう改良した

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