いなり寿司甲子園生徒ら情熱の一品/工夫やアイデア競う/豊橋
2025/11/02

プレゼンテーションする生徒たち(emCAMPUSで)
高校生が新しいいなり寿司(ずし)のアイデアを競う「いなり寿司甲子園」が1日、豊橋市駅前大通のemCAMPUSで開催された。県立国府高校、三谷水産高校、新城有教館高校が出場し、さまざまな食材を使って、新しい名物となるいなり寿司の考案に挑戦した。今年で5回目。
国府高校は、フードロス削減や地産地消をテーマに、地元の食材を生かし、いなり寿司を作る際に出る破れた油揚げを活用した商品を考案。衣をつけて揚げることで破れた油揚げを使えるよう工夫した。「食べ歩きもでき、インスタ映えもする。冷凍食品にすることで手間を省き、お土産にもできる」などとプレゼンテーションでPRした。他の2校も工夫を凝らしたいなり寿司をアピールした。
優勝は、三谷水産高校のカツオのカツをいなり寿司にのせ、同校が過去に開発したジュレ「愛知丸ごはんまぐろしょうが」をトッピングした「まぐポンいなり寿司」。すし酢に蒲郡みかんを使ったポン酢を混ぜ爽やかさを出した一品だ。生徒たちは「構想から2カ月ほどかけて仕上げた。優勝できてうれしい」と話した。
実業高校と地元企業のコラボ企画などを推進するPHlabが主催した。優勝したまぐポンいなり寿司は、豊川市の和食処松屋で、期間限定で商品化される。松屋では他の2校のアイデアも生かし、商品化する予定だという。生徒とともに開発に寄り添ってきた松屋の久保田久子代表取締役は「毎年すばらしいアイデアが出るが、今年は特に優れており感心した。生徒の熱量にも感動させられる」と感想を述べた。