蔦重と岡崎の交流に思い馳せ/三河武士のやかた家康館でミニ企画展/江戸時代の狂歌など貴重な資料並ぶ
2025/11/04

岡崎の狂歌師・浅倉庵三笑の狂歌などが並ぶ会場(三河武士のやかた家康館で)
岡崎城公園内の三河武士のやかた家康館で、ミニ企画展「蔦屋重三郎と岡崎―狂歌師・三笑家資料を中心に」が開かれている。11月30日まで。
現在放送中のNHK大河ドラマ「べらぼう―蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)」の主人公で江戸時代の版元・蔦屋重三郎(蔦重)や、同時代に岡崎市内で栄えた三河木綿問屋・深見家の当主で狂歌師としても活躍した「浅倉庵三笑」らに関する資料を約20点紹介。深見家は江戸で蔦重の書店「耕書堂」の近くに店を構え、ドラマにも登場する作家や狂歌師、蔦重とも交流があったとされる。
浮世絵師の葛飾北斎が江戸の名所を描いた狂歌絵本『狂歌東遊』には、全国の狂歌師と並んで浅倉庵三笑の名前が見られる。また、北斎が東海道の宿場を描いた摺物(すりもの、小型の浮世絵の一種)『春興五十三駄之内』では岡崎城や矢作橋などの岡崎の風景と共に、浅倉庵三笑を含む三河の狂歌師の狂歌が収められている。展示されている江戸時代の切子灯籠は深見家で発見されたもので、展示は今回が初めて。収納箱の裏には狂歌が書かれている。
担当者は「江戸時代に活躍した狂歌師が岡崎にもおり、蔦重たちと交流があったことを知ってもらいたい。岡崎の歴史を知る一助になれば」と期待を込めている。
入館料は中学生以上400円、5歳以上200円(市民は高校生以上200円、中学生以下は無料)。午前9時~午後5時(入館は4時30分まで)。期間中は無休。
岡崎市は2026年7月末まで、不用になったスマートフォンや携帯電話を集めている。含まれる希少金属の一部が、その年の秋に市内などで開かれるアジア・アジアパラ競技大会の入賞メダルの材料になる。
回収場所は市ごみ対策課資源循環促進係(市福祉会館5階)や同課収集係(市リサイクルプラザ3階)のほか、市内の7支所や市図書館交流プラザ(りぶら)、岡崎げんき館の計11カ所。開庁・開館時間内に専用の箱に入れる。
持ち込む前には必ずデータを消去する。一度箱に入れた物は返却されない。箱に入らない物や充電ケーブル、ケースなどは不可。回収物は業者に引き渡され、国の認定工場で再資源化される。
同課によると、公益財団法人愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会組織委員会が主導する取り組み。「リサイクルメダルプロジェクト」と銘打っている。同様の事業は2021年の東京五輪の際にも行われたという。
担当者は「大会を盛り上げることはもちろん、資源循環の観点から見ても参加してほしい。リチウムイオン電池を原因とする火災も発生しているため、適切な廃棄方法を知ってもらうきっかけにもなれば」と語る。
問い合わせは、同課=電話0564(23)6530=へ。