こざかい葵風館などで住民ら流れ学ぶ/豊川
2025/11/13

対応についてアドバイスする警察官(小坂井交番で)
豊川市は8日、市高齢者地域見守りネットワーク(豊川市高齢者みまもり隊)の有効活用を目的に、小坂井町のこざかい葵風館などで「行方不明高齢者捜索模擬訓練」を行った。
参加したのは、小坂井地区の住民や介護保険関係事業所の職員や民生委員ら約50人。二つのグループに分かれて、それぞれに「認知症の理解を深める講座」を受講し、同館周辺で「実践声かけ訓練」を行った。
実践では、あらかじめ設定された同館周辺を歩行する市職員ふんする行方不明高齢者に「驚かせない、急がせない、自尊心を傷つけない」というルールのもとに声をかけた。
声かけ訓練の一つとして、対象者を交番に連れていき、警察官を交えた聴き取りなども体験した。小坂井交番が協力した。
初めて参加したという地元民生委員の市川みち子さん(70)は「捜索の流れを知っておくことは役に立つと思い参加した。状況を見極め、行方不明者には、その人の気持ちに寄り添って話すことの大切が分かった。交番での警察官の対応も勉強になった」と話した。