青森県東方沖地震 東三河にも緊張走る

根強い南海トラフ地震発生への懸念/改めて高まる防災意識

2025/12/10

北海道・三陸沖後発地震注意情報の対象地域と大地震の想定震源域 (気象庁より)

 8日午後11時15分ごろ、青森県東方沖を震源とする最大震度6強の地震があった。内閣府と気象庁は「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を初めて発表し、想定震源域で新たな大規模地震が発生する可能性が平常時と比べて相対的に高まっているとして備えを呼びかけている。南海トラフ地震の発生が懸念される東三河では自治体が気を引き締めている。

 気象庁によると、地震では青森県で6強、北海道と岩手県で5強の揺れを観測。地震の規模を示すマグニチュードは7・6(速報値)だった。

 後発地震注意情報の対象地域は、北海道根室沖から東北地方三陸沖にかけての想定震源域に近い7道県の182市町村。すぐに逃げられる態勢の維持や非常持ち出し品の常時携帯、避難場所や避難経路、家族との連絡手段の再確認、家具の固定や非常食の備蓄などを促している。

 この地震で、東三河で揺れを観測した地点はなかったが、昨年8月に発表された南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の記憶も新しく、改めて防災意識が高まっている。わずかな揺れにも敏感になっている市民も多いようで、蒲郡市には9日午前、地震発生の有無を問い合わせる連絡があった。

 豊川市では初めて冬季における南海トラフ地震の発生を想定し、関係団体と一体となった総合防災訓練を7日に実施したばかり。先月17日には高さ3メートルの津波が想定される御津臨海地区で立地企業との避難訓練も行った。危機管理課の職員は「改めて気を引き締めたい」と話している。

先月、豊川市御津町で行われた高台への避難訓練

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