レベル4目指し出発も接触事故/笑顔と期待が一転/豊川市
2025/12/11

自動運転バスを背にテープカットに臨む出席者ら(イオンモール豊川で)
豊川市は10日、イオンモール豊川で初めての自動運転バスの実証実験の出発式を開いたが、接触事故が発生したため急きょ運休することに決めた。11日から26日までの16日間、イオンモールとJR豊川駅前を結ぶルートで運行する予定だった。
計画では、コミュニティバスにも使用されている車両と同じ小型バスには豊川いなり寿司のキャラ「いなりん」のラッピングが施され、姫街道や開運通を通るルートで、1日に10便運行。豊川体育館前西、豊川市役所前、イオン豊川店の各バス停にも止まり、車内ではバス停が近づくと市内出身の俳優、渡辺いっけいさんの三河弁の音声メッセージが流れた。
運転手が運転の主体ではあるが、車両には障害物や信号機を検知するセンサーが搭載され、アクセルやブレーキ、ハンドル操作などが部分的に自動のレベル2での運行だった。
運転手不足を解消するための対策で、東三河では豊橋市に次いで2例目。竹本市長は「最終的には(一定の条件で運転手の介入が不要となる)レベル4を実施したい。そのためにも乗ってみた意見がほしい」と期待していた。