市役所で職員や来庁者が買い求める/蒲郡
2025/12/11

育てたミカンを販売する児童ら(蒲郡市役所で)
蒲郡市立蒲郡西部小学校の5年生は10日、校内の畑で育てたミカンを市役所で販売した。昼休みには職員や来庁者が列をつくり、次々と買い求めていた。
同校の5年生は6人で、1人が1本の木を担当。地元のミカン農家の助言を受けながら、大切に育ててきた。竹尾公孝教頭によると、今季は収穫量が減る「裏年」に当たる上、ミカンサビダニの食害で果皮が黒ずむ実もあったという。杉浦佐空(さら)さん(11)は「実を切るのが大変だったけど、きれいなミカンもたくさんできて良かった」と笑顔で話した。
この日は800グラム入り1袋を100円で販売。果皮が黒ずんだ実1~2個はオマケとして無料で添えた。購入した人は子どもたちから「味に問題ありません」と説明を受け、喜んで受け取っていた。
市はミカンの一大産地で、特に西部小校区にはミカン畑が広がる。校内の畑は、歴代の児童が48年間にわたって手入れを続けてきたという。