萩小6年が杵と臼使い児童らが育てた餅米で/豊川
2025/12/13

榊原さんの臼を使い、交代で餅をつく児童ら(萩小学校で)
豊川市立萩小学校で12日、伝統行事「もちつき大会」が6年ぶりに復活した。児童らが育てた餅米を使い、近隣の農家らが協力。40年以上前から使われる臼(うす)も活躍した。
用意した餅米6升分を3回に分けて、5、6年生児童らが代わる代わる杵(きね)でついた。餅は一口サイズに丸め、あんこときな粉を添えて全校児童61人に振る舞った。
5年生が学校近くの田んぼで初夏の田植えから秋の収穫、脱穀などを経験しながら作った餅米を使用した。もちつき大会は毎年この時期の恒例行事だったが、新型コロナウイルス禍で2019年を最後に中断していた。
臼を用意したのは、萩町内に住む榊原茂樹さん(83)。自身の息子が同校の小学生だった40年以上も前に購入した臼で、毎年この行事で使っていた。年季の入った臼で餅を突く子どもたちに「やっぱり楽しいね。もう体がえらいけど、来年も続けたい」と話した。
5年の井戸田侑真君(11)は「お餅を自分たちで作るなんて想像できなかった。みんなにおいしく食べてほしい」と期待を込めた。