水道料金 42年ぶり値上げへ

来年度から約16%/維持管理費用など増加 内部留保資金枯渇も背景に/19日にも市議会で可決/豊橋市

2025/12/13

豊橋市上下水道局

 豊橋市の水道料金が、来年4月から42年ぶりに改訂される見通しとなった。約16%の値上げとなる。

 12日の市議会建設消防委員会で、関連する条例の一部改正案が賛成多数で可決すべきものとされた。19日の本会議最終日でも可決されるとみられる。

 委員会の質疑の中で、鈴木みさ子委員(共産)は料金改定によって一般家庭でいくらの負担増になるのかを尋ねた。市側は、一番多いパターンとして1カ月に484円の値上げになるとの試算を示した。

 利用者への具体的な影響を聞いた山本賢太郎委員(自民)の質問に対し、市側は水道料金を引き上げる一方、基本料金を引き下げるため「節水などで値上がり幅を抑えられる」と説明した。

 市によると、水道料金は1984年度の改訂以来、据え置かれてきた。人口減少やエネルギー価格の高騰、維持管理費の増加などに加え、水道管の耐震化や老朽化対策の必要性から水道行政を取り巻く財政状況は悪化。これまでの利益などを計上し収支不足を補ってきた内部留保資金が来年度にも枯渇することが確実になったという。

 市上下水道局の朽名栄治局長は「今後も不断の経営努力を続け、市民が安心して水道水を利用できるよう安定的な水の供給に努めていく」として値上げへの理解を求めた。

2025/12/13 のニュース

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