御油神社で氏子会が初の絵馬展示
2025/12/29

午年の絵馬を準備する氏子会の亀田さん㊧と伊藤さん(御油神社で)
豊川市御油町の御油神社で、年明けから新年の干支(えと)・午(うま)を描いた絵馬が展示される。氏子会による初の取り組みで、町民らが元気で過ごせる一年になるようにと力強く走る馬が描かれた。
幅1メートル60センチ、高さ1メートルの絵馬には、しめ縄や初日の出を背に、砂ぼこりを巻き上げて疾走する黒い馬が描かれた。パソコンを使ってデザインした氏子会副会長の中川英夫さん(78)は「際立たせるように黒い馬にした。出来栄えは100点です」と笑顔で振り返った。
同神社では個人情報に配慮し、願い事に名前を添える絵馬は扱っておらず、代わりに展示用の絵馬を企画した。翌年以降も続ける予定で、土台や支柱などを制作した伊藤正夫さん(69)は「写真映えするので、撮影に来てほしい」と話す。
絵馬は正月三が日は本殿で、4日から節分までは社務所前に展示する。大みそ日の夜から正月は参道などに竹灯ろうが並び、キッチンカーも来場。元日午前0時からと朝からは甘酒の無料接待もある。氏子会長の亀田勇さん(80)は「来年は皆さんが午のように元気で、災害のない年になれば」と願った。