遺族や地元住民らが犠牲者をしのぶ
2026/01/13

石碑の前で犠牲者の冥福を祈る参列者(蒲郡市・形原神社で)
1945年1月13日に発生した「三河地震」から81年となるのを前に12日、蒲郡市内で死者が集中した形原町の「わすれじの碑」前で、慰霊祭が営まれた。遺族や地元住民ら約50人が犠牲者をしのんだ。
石碑は犠牲者の33回忌に当たる1977年、形原神社内に建立され、毎年この時期に慰霊祭が行われている。
参列した鈴木寿明市長は「次世代に歴史を語り継ぎ、命の尊さを伝えたい。81年前の悲劇を繰り返さぬよう、ハード、ソフト両面で防災に取り組む」と決意を述べた。
形原地区総代会長の與田智昭さん(70)は「東南海地震に備えて、昨年度は地区の防災計画を作成した。過去の教訓を生かして災害に強い形原をつくる」と力を込めた。
三河湾を震源とするマグニチュード6・8の三河地震は、1945年1月13日未明に発生した。死者は全体で2000人を超えた。形原地区では約1900棟の家屋の5分の1が全壊、2分の1が半壊したとされ、死者は200人以上に上った。1カ月前に発生した昭和東南海地震とともに、戦時下の情報統制による「隠された地震」とされている。