変形性膝関節症で保険適用に

J―TECが製造販売の自家培養軟骨「ジャック」/蒲郡

2026/01/24

自家培養軟骨「ジャック」(提供)

 再生医療製品研究開発の「ジャパン・ティッシュエンジニアリング」(J―TEC、蒲郡市三谷北通)は、製造販売する自家培養軟骨「ジャック」が1日付で、変形性膝関節症への保険適用を認められたと発表した。

 同社によると、ジャックは国内で初めて軟骨欠損の修復を可能にした製品で、変形性膝関節症の根治につながる治療法として期待されている。

 変形性膝関節症は加齢や外傷などで膝の軟骨が摩耗・欠損して関節が変形する疾患で、痛みにより運動機能の低下を招く。国内の患者数は約1000万人と推定される。

 治療は運動療法のほか、人工関節置換術や骨切り術などの外科的治療が行われている。一度損傷した関節の軟骨は自然に再生する可能性が低く、これまで軟骨自体を修復する有効な治療法はなかった。

 ジャックは、患者の正常な膝軟骨細胞を培養したゲル状の人工軟骨。新たに保険適用となったのは、変形性膝関節症で「運動療法などの保存療法により臨床症状が改善せず、かつ軟骨欠損面積が2平方㌢以上の軟骨欠損部位」が対象。また、移植したジャックは固定膜(人工コラーゲン膜もしくは骨膜)で覆って固定するため、欠損部の周囲に縫合用の軟骨が残っている必要がある。

 現広島大学長の越智光夫氏が1996年に創案し、J―TECが2000年から開発を手がけてきた。12年7月には「外傷性軟骨欠損症および離断性骨軟骨炎」の適応を取得し、13年4月に発売。25年5月に変形性膝関節症の一部変更承認を取得した。今回の保険適用により、患者は公的医療保険による治療が可能になった。今後、数年をめどに年間1000例の提供を目指す。

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自家培養軟骨「ジャック」(提供)

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