野生シカ肉の加工販売を10年以上継続/設楽町
2026/01/31

直売所を兼ねた加工施設(設楽町津具)
野生のシカを食肉として加工、販売する設楽町津具の住民団体「奥三河高原ジビエの森」が、農林水産省による今年度の鳥獣対策優良活動表彰(捕獲鳥獣利活用部門)で、最高賞の農水大臣賞に選ばれた。同省が30日発表し、来月12日に東京で表彰式を行う。
野生鳥獣の害が深刻化する中、地域への貢献度が高い個人、団体を17年前から表彰している。もう一つの被害防止部門を含め、大臣賞の受賞は愛知県内で初の栄誉となる。
ジビエの森は2015年4月に活動を開始。奥三河4市町村で捕獲されたシカを有償で引き取り、食肉に加工して販売する。
肉質管理を徹底しており、わなにかかった連絡を受けるとスタッフが現地に赴き、止め刺しを確認。原則として1時間以内に自前の加工施設まで運び込む。搬入を引き受ける体制が、狩猟者の負担軽減にもつながっている。
商品は東京や名古屋のレストランに卸すほか、近隣の道の駅などで販売。シカの処理実績は初年度の108頭から、24年度は444頭まで拡大した。
代表の金田治久さん(57)は「豚熱の影響でイノシシを出荷できなくなるなど苦労もあったが、なんとか10年間続けてきた。継続が受賞につながった」と喜びを語った。