来月1日から8月31日まで豊橋市/絵図など新資料募集
2026/02/22

豊川の対岸から見た明治初年の吉田城(豊橋市提供)
豊橋市は、市指定史跡「吉田城」に関する新たな資料の情報収集に乗り出す。長坂尚登市長が選挙時に訴えた、長期にわたる復元計画の一環。未発見の写真や絵図などを探し求め、城の遺構の修復に活用する。
3月1日から8月31日まで募集するのは、明治初期の城の建物が写っている写真や明治末までに城内で撮影された写真、建物の寸法が書かれた絵図や古文書など。心当たりがあれば市美術博物館=電話0532(51)2882=に連絡する。
専門家による調査を経て、新発見の資料と認定された持ち主には、感謝状と同館で開かれる1年間の企画展の招待状が贈られる。
長坂市長は初当選した2024年11月の市長選で「吉田城100年復元計画」を掲げた。長い期間をかけて城の復元を目指すという構想だ。
現在の豊橋公園内にあった吉田城は、明治期以降に軍関係の施設に様変わりし構造物の多くが失われた。それでも「城づくりの名手」とたたえられた戦国武将の池田輝政(1565〜1613年)が手掛けた大規模な城郭構造は、多くの城ファンを魅了している。日本城郭協会主催の「続日本100名城」にも選ばれた。
美術博物館では明治初めに豊川(とよがわ)の対岸から見た吉田城の櫓(やぐら)群の写真などを所蔵するほか、城を描いた江戸時代の絵図の存在を50~60点ほど確認しているものの、城の全体像の把握には至っていないという。
「まだ吉田城は100%分かっていない」と同館の高橋洋充副館長は指摘。その上で「この機会に、どこにも知られていない資料が出てくるといい」と情報提供に期待している。