市民と学生、正解のない問い探究
2026/04/11

試験的に開催した市民対話イベント(提供)
豊橋技術科学大学は(天伯町)、学生と市民が哲学的な対話を通じて学び合う新事業「対話する図書館」を始める。文部科学省の支援事業の一環。情報化により対面での深い理解が減少する中、図書館を舞台に、多様な背景を持つ人々が「正解のない問い」を語り合い、地域の知の拠点としての役割再構築を目指す。
同事業は、参加者が10人程度のグループに分かれ、自身の経験に基づき意見を交わす「哲学対話」の手法を取り入れる。相手を否定せず、異なる考えを豊かさとして受け入れるインクルーシブな姿勢を重視するのが特徴だ。
背景には、18歳人口の急減やAI普及による大学の存在意義への問い直しがあり、同大図書館長の中内茂樹教授は「技術力だけでなく、対話を通じた合意形成ができる人材を育成したい」と事業の目的について話す。
イベントは6月20日の田原市中央図書館を皮切りに、7月のひとなる図書館(豊橋市)、10月のまちなか図書館(同)、来年1月の大学図書館と計4回を計画。 11月には専門家を招いたシンポジウムも開催する。