県内本社移転動向で帝国DB名古屋調査/県外転出83社過去最多タイ/転出先・転入先ともに「東京都」トップ
2026/04/16

愛知県の本社転出入先(帝国データバンク調べ)
帝国データバンク名古屋支店が同社の企業概要データベースを基に、2025年に都道府県をまたいで本社を移転した企業を分析した。愛知県外への転出企業数は83社で、1990年以降で最多だった24年に並ぶ過去最多タイ。3年連続で、転出企業が転入企業を上回る「転出超過」となった。
転出先は「東京都」が27社で最も多く、「岐阜県」が22社で続いた。売上高規模別では、10億円未満の中小事業者が9割以上を占めている。背景には、人手不足を背景とした拠点集約や、市場規模の大きい首都圏へのシフトがあるとみられる。
一方、愛知県外からの転入企業は前年比で13社増加し69社となり、過去3番目の多さだった。転入元は「東京都」15社、「岐阜県」14社、「三重県」10社の順。業種別では、全産業の中で「製造業」が6社、「運輸・通信業」が5社の転入超過となり、ものづくり産業が集積する愛知県の特色が表れた。
また、転入企業の売上高規模は、10億円以上の中堅・大手の割合が前年から上昇した。
転入企業の58・1%が「増収」となっており、好調な業績を背景に、成長のきっかけとして愛知県へ移転する企業の動向が目立っている。同支店は、スタートアップ支援施設「ステーションAi」などの取り組みによる相乗効果にも注目している。