自分好きになる方法知って

豊橋で「サロン アンプティ」開業の佐藤知沙子さん/障害者だからこそ伝えたい思い

2026/04/17

パーソナルカラー診断に使う資料を手にする佐藤さん(豊橋市牛川通3で)

 病気で片足を失った女性が、自分を好きになる方法を知ってもらおうと新たな挑戦に乗り出した。サロン経営と講師業を両立させ、障害に悩んだ人生経験を生かす。

 イメージコンサルタントの佐藤知沙子さん(41)は4月、豊橋市内に「サロン アンプティ」を開業した。ここでは訪れた人のパーソナルカラーを探すほか、顔タイプ診断から似合う服を提案し、メイクのアドバイスなどを行う。相談者が「美しくなる」ための手助けをしている。

 佐藤さんの右足は義足。20歳のときに骨のがんである骨肉腫を患い、右足を切断するしかなかった。

 会社勤めを経て豊橋市役所に就職し、そこで働きながら自分の障害を生かせるものは何か、ずっと考え続けた。外見に悩む女性は多いのに、自分がそうであるように障害者はサロンを利用しづらいのでは―。中学3年の娘が言った「義足であることは悪くない」との言葉に背中を押され、障害の有無などにかかわらず相談しやすいサロンを立ち上げることにした。

 関係する民間資格の講座を休日に受け、睡眠時間を削って勉強した。開業準備が整い、3月で市役所を退職した。

 店名の「アンプティ」は英語で「切断者」という意味のほかに、フランス語では「ほんの少し」を意味する。容姿にコンプレックスを抱く人に寄り添い「少しでも内面を変えられたら」との思いを込めた。義足は「最強のコンプレックスだった」と佐藤さん。「こんな私だからこそ話しやすいのでは」と捉えている。

 容姿を個性として生かすのか、それとも変えるのか。どちらにしても自己肯定感を得るコツを、企業研修の講師として伝える仕事も始めた。障害者団体や学校での講演活動も視野に入れる。

 「頑張れば道は開ける。病気になったから今の自分がある。だから成功しないといけない」。瞳の奥に強い決意を宿し、そう話した。

 「サロン アンプティ」はスパイラル牛川通店の2階にある。相談予約はホームページで受け付けている。

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