消火救急活動現場 状況把握の一助に/一般車から提供のドラレコ映像活用、豊田市とトヨタが全国初の実証実験
2026/05/05

4月24日の共同発表会に臨む太田稔彦豊田市長(左)と中西勇太トヨタ自動車事業開発本部長(豊田市役所で)
豊田市とトヨタ自動車株式会社(同市トヨタ町)は1日、火災や交通事故現場付近を通行した一般車両のドライブレコーダー映像を、同市消防本部の現場状況把握に活用する実証実験を始めた。来年3月31日まで。同社のシステム「ドライブレコーダー119」を使用した実証実験は堺、京都、岡山、川崎の4市で実績があるが、いずれもバス、タクシー、トラックといった商用車。一般車を対象にした実証実験は今回が初めてという。
映像提供の許可をした車両が、災害・事故現場の半径100㍍以内を通過した場合、自動的に映像が同社に送られ、豊田市消防本部が閲覧できるという仕組みだ。
事故発生時、通報する当事者が混乱していると、正確な情報が伝わらないことがある。今回のシステムでは、周辺を通過した他者のドラレコ映像により、より客観的な状況が把握できることにつながる。商用車の実験においては、映像を見てドクターカーの派遣を決定し、医療行為の15分前倒しにつながった例もあったという。
対象はレクサス車とトヨタ車の19車種。車載カメラを使ったドラレコを搭載し、通信でスマートフォンや同社とつながるサービスを利用しているという条件があり、市内をよく走行する3000台を目標にしている。
豊田市出身の城郭考古学者・千田嘉博さん(62)が監修した企画展「教えて、千田先生! とよたの城も天下の城も」が同市博物館で開かれている。6月28日まで。地元・豊田にあった城を、最新技術を使って表現し、分かりやすく実感できる内容になっている。
市内には165城あったとされており、そのうち24城の地図や模型が展示されている。航空機からレーザーを照射して凹凸が分かるようにした「赤色立体図」や、それをもとに3Dプリンターで作成された合成樹脂模型がある。4月24日の内覧会に登場した千田さんは「立体模型は触れるようになっている。これだけ開かれた展覧会は画期的だと思う」と絶賛した。展示物には、千田さんによるポイントも記載されている。
城は大きく分けて2種類。中世の城は山城で、石垣は存在せず、板葺(ぶ)きだったものが多い。天守や石垣、瓦ぶきといった一般的なイメージが強いものは近世の城だという。
天下人となった徳川家康の祖先に当たる松平氏は豊田発祥。松平氏や家康の居城となった岩津城や岡崎城、浜松城、駿府城、江戸城の解説がある。千田さんが研究・調査で使用している道具も紹介されている。
午前10時~午後5時30分。月曜休館。一般1200円、大学生・高校生1000円。中学生以下と市内在住の中高生、70歳以上らは無料。問い合わせは、同館=電話0565(85)0900=へ。