東海企業転嫁追い付かず/帝国DB名古屋支店調査/中東情勢緊迫で資材高騰 仕入・販売の価格差拡大
2026/05/22

仕入単価DIと販売単価DIの推移(帝国データバンク調べ)
帝国データバンク名古屋支店がまとめた東海4県の仕入れコストに関する調査によると、4月の「仕入単価DI」は前月比3・7ポイント上昇の71・4だった。上昇幅は過去最大で、中東情勢緊迫化による調達難が影響した。販売価格への転嫁が追い付かず、企業の経営圧迫が懸念される。
調査は東海4県に本社を置く企業を対象に実施し、1138社から回答を得た。
価格DIは「価格が上昇」と答えた企業の割合から「価格が下落」と答えた企業を引いた数値で、50が判断の分かれとなる。4月の仕入単価DIが過去最高だった2022年9月の75・5には届かなかったものの、3月からの2カ月間で7・1ポイントも急上昇。中東情勢の緊迫化により、原油や派生するナフサなどの素材が調達難となり、品薄感が価格を押し上げた。
一方、製品やサービスなどの「販売単価DI」も60・5に上昇したが、仕入と販売の格差は10・9ポイントに拡大した。この格差を企業規模別に見ると、これまでは中小企業の方が大企業より大きい傾向にあったが、直近2カ月は同程度に広がっている。価格転嫁の遅れは企業規模を問わない共通の課題になっている。
企業からは、断熱材などの建築資材や燃料の不足により「施工したくてもできない」「業界が停止しそう」といった悲鳴が上がっている。