東南アジアの遺跡に思いはせ

新城・ヨコタ博物館で考古学の鹿大名誉教授/新田栄治氏が埋葬文化語る

2026/05/25

青銅製の武器を手にする新田名誉教授(ヨコタ博物館で)

 東南アジアをテーマにした新城市作手白鳥のヨコタ博物館で24日、鹿児島大学の新田栄治名誉教授(77)=考古学=を招いた学術イベントが開かれた。新田氏は、昔の人々が埋葬された「お墓」の発掘事例を紹介しつつ、そこから分かることを解説。約30人の来場者は、はるか東南アジアの遺跡に思いをはせた。

 新田氏によると、現地では新石器時代、幼児の遺体を大型の土器に入れて葬る風習が始まり、その後、成人の埋葬にも土器が使われるようになった。

 遺体を埋めて白骨化させてから、頭骨だけを土器に入れて再び埋葬する二次葬も広がり、紀元後1世紀ごろまで続いた。新田氏自身が頭のない人骨を発掘したことがあり、二次葬の方法を示す重要な資料になったそうだ。

 新田氏は「青銅器時代、鉄器時代になると社会に階層差が生じる」とも指摘した。上層の人の墓からは、青銅製のベルト、金のネックレスなどの豪華な副葬品が見つかっているという。

 ヨコタ博物館にも、輪切りにして足首にはめた象牙、土器を作る道具、青銅製の武器など特徴的な副葬品が収蔵されていることを紹介。「こちらには非常にいい資料がたくさんあります」と評価した。

 同館は、故横田正臣氏が東南アジアで収集したコレクションを展示する私設博物館。陶器、民族衣装など約4000点を収蔵している。

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