もっくる新城で復刻パン試食会

2002年閉店「東京ベーカリー」の味再び/人気だったピザパンなど6種/懐かしい味に関係者笑顔

2026/05/25

復刻パンを試食する関係者ら(新城市八束穂の道の駅「もっくる新城」で)

 戦後半世紀ほど続いた設楽町田口の人気店「東京ベーカリー」の「懐かしい味」を再現した復刻パン試食会が23日、新城市八束穂の道の駅「もっくる新城」で開かれた。

 試食会には、人気だったピザパンやハムパン、焼きそばパンなど6種類が並んだ。当時のパンを知る人や復刻パン製作関係者が試食し、当時の味を懐かしんでいた。田口高校時代によく食べたという新城市の今泉綾子さん(55)は「とても懐かしい味。揚げパンも思い出す」と笑顔で試食していた。

 「東京ベーカリー」は、NHK朝ドラ「あんぱん」のモデルにもなった東京銀座の老舗パン屋で修業した荒河光一さんが、シベリア抑留から帰還後、開店した。店名は、修業先の東京にちなんで付けられた。1965年に息子の勲さんが二代目となり、多くのメニューを開発。半世紀を超え地元に愛された店だったが、時代の流れとともに惜しまれながら、2002年に閉店した。

 地域住民や田口高校卒業生からは「青春の味」「ふるさとの味」と復活を願う声が強いことから、22年の地元を盛り上げるイベント「田口ロード」で、初めてピザパンを復刻販売した。マルツ田口店店主の近藤友樹さん(45)が中心となり、従業員で荒河家の親戚でもある村松有希さん(42)が、勲さんの妻・照美さんの話を聞き、豊田市稲武のKiln(キルン)が作った。

 今回の試食会では種類を増やした。当時田口高校の寮で過ごした村松さんは「寮では1日おきに、おやつにパンが出た。今回たくさんのパンが再現でき、とてもうれしい」と喜んだ。

 近藤店長は「活動を通し、東京パンがとても愛されていたことがわかった。子どもたちにも伝えていきたい」と話した。

 自身も当時のパンの味が忘れられないという道の駅の田原直駅長は、復刻パン製作に全面的に協力。「今後、盆や正月に帰省した皆さんが『懐かしい』と喜んでもらえるよう販売していきたい」と意欲を見せる。

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