W杯日本代表 菅原選手の恩師・宮澤さんが思い語る ㊦
2026/06/14

菅原選手の代表ユニフォームの前で、教え子の活躍を期待する宮澤さん(豊川市平尾町で)
ワールドカップ(W杯)北中米大会の日本代表メンバーに選ばれた、豊川市出身のディフェンダー菅原由勢選手(25、ブレーメン)。恩師の宮澤淳さん(45)は、菅原選手の実力だけでなく、サッカーと向き合う姿勢や人柄も夢を実現させた要因になったとみる。
4年に一度しかない世界最高峰の大会を「実力だけではなく、巡り合わせやタイミングも含め、さまざまな条件が重ならなければ出場できない舞台」と表現する。菅原選手はU―17W杯や海外リーグでの活躍を機にA代表にも招集されるようになったが、東京五輪や前回W杯カタール大会ではメンバーから落選した。「彼は肝心な場面で悔しい思いをすることが少なくなかった。それでも彼の素晴らしいところは、その悔しさを前向きなエネルギーに変えてきたところ。どんな時も前向きで、いつまでも引きずったり、人のせいにしたりすることがない。常に『次、頑張ります』と言えるんです」。
少年時代、試合に負けて泣いても、翌日には気持ちを切り替えていた。「彼には明確な目標があり、『きょうの負けは本当の意味の負けではない』と考えられる子でした。本当の勝利につなげるため、次は何をすればいいのかを考えられる、いわゆるリバウンドメンタリティーのようなものを持っていたと思います」。
そして、人柄でも夢を手繰り寄せた。「彼の良さは、仲間を生かせること。自分が目立つより、仲間の良さを引き出すのが本当にうまい。足の速い選手にはスペースへ、競り合いに強い選手にはその選手が生きるボールを出す。仲間の得点を、自分のことのように喜べる選手です。メディアを通じて由勢の人柄を褒める元日本代表選手もいて、そういうことも(代表選出への)バイアスを多少高めていたと思います」。
地元の子たちの期待を胸に、菅原選手は日本時間あす15日、オランダとの初戦に挑む。
(おわり)