石垣島から恋路ケ浜に届け

ヤシの実96個を流す/渥美半島観光ビューロー

2026/06/23

「恋路ケ浜に届け」の願いを込め、ヤシの実を投げ入れる一行(沖縄県石垣島の沖合で)=渥美半島観光ビューロー提供

 田原市の伊良湖岬・恋路ケ浜が舞台となった島崎藤村の叙情詩「椰子(やし)の実」の再現を目指し、渥美半島観光ビューローの一行が今年も沖縄県石垣島を訪れ、島の沖合からヤシの実96個を流した。

 「名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ」―。ヤシの実流しは、詩の一節に登場する「遠き島」を石垣島に見立て、約1600キロ離れた恋路ケ浜に流れ着くことを願い、旧渥美町観光協会が1988年、まちおこしで始めた。以来、「愛のココナッツ・メッセージ」と銘打って毎年続けられ、今年で39回目を迎えた。

 今回は6月17日から19日まで3日間の日程で、観光ビューローの関係者や山下政良市長、ツアー客ら総勢34人が石垣島を訪問。17日午後、石垣港から船に乗って島の沖合へ繰り出し、「今年こそは恋路ケ浜に」の願いを込めてヤシの実を投げ入れた。

 ヤシの実には、連絡先などが記されたプレートが取り付けられ、国内(沖縄県と九州の諸島を除く)で拾われると、拾った人と持ち主の2組が伊良湖岬に招待され、対面する。黒潮の流れに乗り、渥美半島付近に流れ着くまでには数カ月かかる見込み。

 昨年までに4013個が流され、田原市内には2001年に和地海岸へ1個、12年に日出海岸などへ3個の計4個が漂着。23年には豊橋市の伊古部海岸にも1個が流れ着いたが、恋路ケ浜には到着していない。

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