実証実験乗り出す/事業者と連携協定/豊橋市
2026/06/24

豊橋市役所の敷地内に設置されたシェアサイクルポート
豊橋市は、電動アシスト自転車を共同利用する「シェアサイクル」の拠点である「ポート」を市有地に設置し、その効果や課題を検証する実証実験に乗り出した。23日、関連する事業者と連携協定を結んだ。市によると、公有地をサイクルポート用に提供する自治体は愛知県内では珍しい。
市役所であった協定の締結式には長坂尚登市長と、シェアサイクルを運営するマルシメ(同市)の大熊康丈社長、電動アシスト自転車のシェアサービスを全国展開するOpenStreet(オープンストリート、東京・港)の工藤智彰社長が出席。協定書に署名した。
長坂市長は「公共交通のさらに一歩先へ行く手段として、利便性が高い交通アクセスが補完されるようになればありがたい」と述べた。大熊社長は「豊橋市における新しい移動の選択肢づくりの第一歩となることに期待している」、工藤社長は「地域に根差したインフラを作っていけたら」と、それぞれ意気込みを語った。
協定に基づき、市役所市民広場に6台分、JR二川駅南口ロータリーに5台分、豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)東門に6台分のサイクルポートを設置。市は今後ポートを増やしていく予定で、2028年3月末まで本格運用に向けた実証を行う。
スマートフォンアプリから会員登録した利用者は、ポートで電動アシスト自転車のロックを解除して借りる。利用した後は、市内のどこのポートでも返却可能。アプリでは、ポートがある場所や自転車の空き状況などの確認のほか決済もできる。利用料は最初の30分間が130円。
マルシメとオープンストリートは24年7月から、市内でシェアサイクルを実施。路面電車の停留所付近などのポートで電動アシスト自転車を稼働させてきた。今回、市有地が加わりポートの数は23カ所になった。
市の説明では、公有地にシェアサイクルポートが設置されている自治体は、県内では名古屋市や岡崎市など数えるほどだという。