園内で死んだ動物のほぼすべてを標本化/学術発展への貢献PR/豊橋市自然史博物館
2026/07/29

ライオンの頭骨標本の前に置かれたレプリカ(豊橋市役所で)
豊橋市自然史博物館は、同じく豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)内にある動物園と連携体制を構築し、園内で死んだ動物のほぼすべてを標本化して学術の発展に貢献している。こうした活動をPRするため、8月8日からライオン頭骨のレプリカ販売を開始する。
同パークの動物園では飼育動物が死んだ場合に、そのほとんどを自然史博物館で骨格標本にしている。それらは展示されるだけでなく、大学の研究者や学生が年に何度も訪れて研究に活用するなど、学術研究の進展につながっているという。
自然史系の博物館が併設されていない他の一般的な動物園では、動物標本づくりが単発になることも多く、同パークのような継続的な取り組みは「うらやましがられている」と自然史博物館の安井謙介学芸専門員は胸を張る。
博物館が果たしている役割を広く市民に知ってもらおうと、同館で作製したライオンの頭骨のレプリカ(縦8・2センチ、横5・6センチ、高さ3・6センチ)にシリアル番号を付け200個限定で販売する。2019年に同パークで死んだ雄の「ハヤテ」の頭骨を5分の1に縮小したもので、価格は1個1500円。同館にオリジナルがあることを示す標本ラベルが付く。
頭骨標本レプリカの販売は、昨年度の雌のサーバル「ステル」に続く第2弾。ステルの頭骨レプリカは約半年で完売したという。
安井さんは「骨格標本として死亡個体を収集し、次世代に残すという博物館の意義を、骨格標本を手元に置きながら考えてほしい」と話した。
関連行事として「世界ライオンの日」(8月10日)に合わせ、ライオンの体の仕組みを学芸員が骨格標本を使って解説するイベントを、8月9日午後1時半から自然史博物館で開く。