東栄町商工会青年部が「お仕事見学会」/“先輩”も暮らしぶり紹介
2026/07/29

農場を案内する棚田さん㊧(東栄町で)
地域産業の担い手確保につなげようと、東栄町商工会青年部は28日、都市部の若者に町内の事業所などを巡ってもらうバスツアー「お仕事見学会」を開催した。昨年に続いて2回目の取り組み。前回の見学会をきっかけに移住してきた人から話を聞く機会もあり、参加者は熱心に耳を傾けた。
企画・運営は町内の合同会社まちゴトが担当した。引きこもりなど社会生活に課題を抱える人たちに声をかけ、刈谷市や豊川市の10~30代の男女4人と支援者が集まった。
有機農法を実践する「ゆたかわ」(本社田原市)の農場では、社員の棚田祐介さん(37)が、遊休地を借りてサトイモ、カボチャなどを栽培する現場を案内した。
棚田さん自身は農業3年目だ。「自然が相手なので試行錯誤しながらやっている。収穫した作物をおいしいと言ってもらえるのがうれしい」とやりがいを語った。
昼食時には、昨年の参加者で、4月に安城市から引っ越してきた20代男性も同席。「フリーターとして生活している。茶摘みのときに山から見た景色はすごくきれいだった」と暮らしぶりを紹介した。
一行は他に、そば処「茶禅一」や住宅、シェアハウスを見学して回った。豊川市から参加し、農業に関心があるという20代男性は「仕事やアルバイトのリアルなイメージが湧いて、参考になった」と話した。
支援者の1人は「ここに来ることで、普通のサラリーマン以外にいろいろな生き方があると知ってもらえる」と取り組みを評価した。
町商工会青年部の原田拓巳部長(42)は「東栄町は自然が豊かで、せかせかしていない。人口減少が進む中、産業の担い手として来てもらえたらありがたい」と期待を示した。