少子高齢化や猛暑で夏祭り様変わり
2026/08/11

トラックの荷台に載せられた神輿(東山集会場公園で)
主に町内会が主催・運営し、住民らの貴重な憩いの場となる夏祭り。少子高齢化による人手不足に、近年は猛暑という問題も加わり、その姿は様変わりしている。豊川市御油町の東山地区では今月、神輿(みこし)をトラックに載せて町内を巡行する形で行われ、区切りとなった。
8月の最初の週末に行われる御油神社祭礼に合わせて、東山地区でも50年ほど前から町内会や子ども会が一体となって夏祭りを開催してきた。子どもと大人がサイズの異なる神輿をかつぎ、「わっしょい」の掛け声で住宅街を練り歩くのが恒例だが、近年は気温が比較的低い早朝の時間帯に変更し、巡行ルートも縮小して開催。子どもの参加も減っていることから、一部の住民から夏祭りの終了を推す声が出ていた。
そんな背景から、今年は参加者の安全と身体的負担に配慮しつつ、夏祭りに愛着を抱く町民に寄り添う形で実施された。2台の神輿を軽トラックの荷台に載せ、碁盤目状の住宅地に立ち並ぶ300以上の全世帯の住民に目にしてもらえるように、1時間以上かけて巡行した。
巡行を終えて集会所のある公園に戻った後は、無病息災のご利益があるという神輿の下をくぐる時間も設けられ、倉庫内に納められた神輿と記念撮影をする家族連れもいた。
東山区長の西堀憲二さんは、長女が当時1歳だった15年前に初めて参加し、にぎやかな雰囲気をよく覚えているという。トラックによる神輿巡行に「形は変わったが、皆さまとともに神輿を感じる機会を持てたことを大変ありがたく思う」と振り返った。
来年以降は夏祭り開催の有無も含めて未定だが、もう一つの夏の一大イベント、盆踊りが迫っている。「地域の安心安全な暮らしは、一人一人のお力添えがあってこそ成り立つ」として、自治会活動への理解と協力を呼びかけた。