あすから豊橋市 記念グッズ販売/史跡公園整備構想も具体化へ
2026/08/31

馬越長火塚古墳
豊橋市石巻本町の「馬越長火塚(まごしながひづか)古墳群」は、国の史跡に指定されて今年で10年。史跡公園の整備を見据え市がこの間に進めてきた構想が、具体化に向けて動き始めている。
同古墳群は豊川(とよがわ)流域の小高い場所に位置する。東海地方屈指の規模を誇る全長70メートルの前方後円墳「馬越長火塚古墳」と、近くにある円墳の「大塚南古墳」と「口明塚南(くちあけづかみなみ)古墳」の3基で構成される。
これらは6世紀から7世紀にかけての有力者の墓と考えられている。当時この地方にあった穂国(ほのくに)を治めた穂国造(ほのくにのみやつこ)の墓という説もある。2016年3月に国史跡に指定された。
市文化財センターの岩原剛所長は、この10年を「史跡公園整備に向けた準備をしてきた」と振り返る。地域住民とも意見の調整を重ね、良い関係を築いてきたという。
今年度から市は、史跡公園整備基本計画の策定作業を進めている。歩調を合わせるように今年4月には地元組織の馬越地区活性化委員会が市に対し、史跡公園整備や古墳の石室の保全、歴史文化交流施設の設置などを求める提言書を提出した。
同古墳群を「豊橋の財産」と位置づける岩原所長は「歴史や地域の活性化、郷土愛といった価値を、多くの人たちと分かち合える次の10年にしたい」と展望を語った。
市は国史跡指定10周年の記念グッズとして、写真集とタンブラーを9月1日から市美術博物館と市文化財センターで販売する。
A4判の写真集は最新情報を盛り込んだ5年ぶりの改訂版。オールカラー32ページ。1部500円。2000部を制作した。
ステンレス製のタンブラーは、古墳から出土した金の馬具をデザインした。シルバーとベージュの2色(各25個限定)。1個1000円。