教えて!乳がんのこと 

検診と専門機関 定期的に経過観察

読者からの質疑応答=光生会病院副院長/山口俊介

2014/10/22

 質問/いつも乳がん検診で要精検となりますが、検査すると異常ではないと言われます。乳がんとまぎらわしい症状、ひっかかる原因などがあれば教えてください。(豊橋市下地町 K・Nさん)

 回答/現在の乳がん検診の要精検率は約6%。乳がんの発見率は約0・3%と言われています。したがって検診で要精密検査と言われた20人のうち19人はがんではない(偽陽性)ということになります。医療機器は進歩していますが、これが日本の乳がん検診の現状です。

 マンモグラフィと超音波検査は相補的な役割を果たします。マンモグラフィは周囲に浸潤のない腫瘤(しゅりゅう)の質的診断が苦手です。超音波検査は腫瘤の診断は得意ですが、逆に石灰化の密度や形状が苦手です。腫瘤と石灰化に関してはそれぞれの検査がお互いに補って初めて正確な診断ができます。画像のデータベース化が進み、どの検診施設でも過去のデータが参照できるようになると偽陽性はさらに減ると思われます。

 ご質問の女性は、異常なしと言われたということですから、非対称性乳房で要精検の可能性もあります。マンモグラフィ撮影時の体位の取り方でも大きく影響しますから、痛みなく、適切な体位が取れるような技師の丁寧な対応も重要です。医師の読影能力と技師の撮影技術の向上が、これもまた補い合って偽陽性を減らしていきます。

 要精密検査の理由が毎回同じであるなら、以後は検診ではなく専門機関で定期的な経過観察が良いでしょう。

 現状では、なるべく同じ施設で検診を続けて受けられること、マンモグラフィと超音波まではお互いに追加検査と考えて、気持ちを楽に、再検査に臨まれることが大切です。

2014/10/22 のニュース

山口俊介先生

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