三谷水産高ウナギ完全養殖化に挑む

うなぎ博士の塚本教授が特別授業

2019/07/13

 ウナギの完全養殖化を目指す県立三谷水産高校(蒲郡市)で12日、ウナギ研究の第一人者で東京大学特任教授の塚本勝巳氏(70)が特別授業を行った。世界で初めて天然ウナギの卵の採取に成功した体験談や、研究者としての心構えなどを語りかけた。

 塚本教授ら研究チームは2009年、世界で初めてニホンウナギの受精卵の採取に成功。1973年から40年にわたって、謎の多いウナギの生態を次々に明らかにしている。

 産卵場所が特定できたいま、新たな謎に直面しているという。雌雄はどう出会うのか、産卵の地点とタイミングの予測精度が課題となっている現状を伝えた。体験談を通して「仮説と実証の繰り返しによって研究の進歩がある」と説いた。

 同校は2016年度から、先進的なキャリア教育を行う文部科学省のスーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)に指定されている。これを機にウナギ養殖の取り組みを本格化。小林清和教諭率いる生徒5人のチームは昨年11月、人工ふ化に成功している。

 塚本教授は授業後に校内の養殖場を視察した。チームの3年大山大輔さん(18)らは活発に質問。「研究者としての姿勢に刺激を受けた。産卵環境に関してヒントを得られた」と充実感をにじませていた。

2019/07/13 のニュース

生徒の質問に答える塚本教授(蒲郡市・三谷水産高で)

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