桜の季節 

良い「別」れに

第4章 51回

2020/03/01

3年生が桜丘バスケ部を巣立った

 新型コロナウイルスの感染拡大により、全国各地で小中学校が臨時休校となり、学校関係者や生徒たちだけでなく保護者もそれぞれ対応を迫られている。中には、卒業式を中止した学校もあるようだ。

 3年間の思い出を振り返る人生の重要な場面。その瞬間しか味わえない子どもたちにとって貴重な時間なのだが、中止を決定した自治体は残念だったと言うしかない。長く短い3年間を一緒に過ごした大人たちも、今回は、非常に難しい決断だったと思う。

 そんな中、桜丘バスケ部は無事に恒例「三送会」を実施した。はるばる、リトアニアからラポラスの家族も来日した。例年通りに和やかな雰囲気で下級生が先輩たちを送った。

 あいさつで、江崎悟監督も言っていたが「今年の3年生には驚かされてばかりだった気がする」。富永啓生が卒業して弱体化が懸念される中で新人戦は予想通りのボロ負けだった。だが、インターハイ県予選と東海大会では中部大第一を連破し、桜丘史上初の全国大会・第1シードを獲得した。本番はコケたけれど。

 ウインターカップは8強へ勝ち進んで、福岡第一に挑戦することができた。三送会で江崎監督は「能代工に勝つと思った。運良く組み合わせに恵まれた」と言ったが、筆者からすれば「能代工と互角に戦える」程度の希望だった。

 しかし、試合では前半から相手を圧倒した。この世代の最後で最高の試合だったかもしれない。それほど、桜丘は前評判が低かったからだ。

 ただ、2年連続ウインターカップのメインコートに立つことができたのは、後へ続く後輩の大きな財産になった。これまで、桜丘にその経験はない。今年は、どうなるか。

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