先輩の頑張りが励みにつながる

母校からのエール~がんばれ亜由子~③(終わり)

2021/08/03

「頑張って」声援を送る時習館の陸上部の部員

 最高の走りを―。豊橋市の時習館高校陸上部の男女約30人は、7日の東京オリンピック女子マラソンに出場する母校の先輩の鈴木亜由子選手(日本郵政グループ女子陸上部)に声援を送っている。中には疲労骨折の経験や栄光に導いた大会出場に挑むなど先輩と同じ道をたどる女子選手もおり、「ベストを尽くしてもらうことが私たちの励みになる」と練習を重ねている。

豊橋市の時習館高校陸上部/同じけがを経験した選手ら声援/「ベストを尽くし最高の走りを」

■けがを克服
 陸上部のホープと期待される2年の森山夢菜選手は、1日まで福井県で開かれた全国高校総合体育大会(総体)陸上競技大会で200メートルと400メートルで準決勝へ進んだ。1学期の終業式があった7月21日、校内放送で意気込みを語ったが、決勝の壁は厚かった。

 鈴木選手が所属していた豊橋陸上クラブの後輩。中学校でも陸上の全国大会に出場した実力の持ち主だ。しかし、中2の時、三度も疲労骨折を繰り返し、走れなかった時もあった。

 鈴木選手も高校時代に二度の疲労骨折を味わい、それでも走り続けた。自らも走れなかった時、中学校近くの公園でトレーニングする鈴木選手と出会った。「自分もけがを治して頑張ろう」と立ち直るきっかけになったという。

 小3から陸上を始め、鈴木選手を目標とする。「先輩に少しでも近づけるように頑張っていくので、すべてを出し切って」と応援する。

 1年の小酒井結菜選手は、森山選手と同じ200メートル、400メートルを得意とする。同じクラブに所属して小4から陸上を始め、小6の時、全国小学生陸上競技交流大会の女子400メートルリレーで3位に入賞した。その後、疲労骨折や肉離れに悩まされていた。

 小5の時、鈴木選手に「目標に向かってお互い頑張ろうね!」と書いてもらったナップサックを肌身離さない。落ち込むとナップを取り出し、「くじけてはいけない」と自分を奮い立たせている。

 近くの森山選手、遠くの鈴木選手を目標に掲げる。今は長野県で21、22の両日にある東海陸上競技選手権大会1600メートルリレーに向け、励んでいる。

■完全燃焼へ
 「不完全燃焼で、満足できない」―。3年の柳沢紀杏さんは、秋に予定される県市町村対抗駅伝(愛知駅伝)の豊橋市代表と東海高校駅伝の出場を目指している。

 国体強化選手に選ばれたこともある。しかし、6月の東海高校総体の1500メートルに進出したものの、予選敗退で全国大会へ進めなかった。

 愛知駅伝では市が優勝した4回のうち鈴木選手が3回出場している。「代表に選ばれたら鈴木選手の分まで全力を尽くすので、悔いないような走りを」とエールを送っている。

 陸上部の加子勇監督は「メダルを目指し、力の限り頑張ってほしい」と話した。

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