忘れられた豊橋ゆかりの漫画家に光

鈴原研一郎さんの原画など寄贈/豊橋市の図書館へ親族/青春ラブコメの一時代築く/手塚治虫からの年賀状など貴重な資料686点/一部を来月21日まで展示/少女漫画史解明の一助に

2022/05/19

遺族から寄贈された原画や漫画

 少女漫画の黎明期に活躍し、2008年に亡くなった漫画家の鈴原研一郎さんが手がけた原画や原稿などが、子ども時代を過ごした豊橋市の図書館にこのほど寄贈された。これをきっかけに知られざる業績が再評価され、少女漫画という文化研究が進むことに期待が膨らむ。

 死後、資料を引き継いだ親族が、寄付を申し出た。原画や原稿のほかに、鈴原さんの作品を掲載した本など総数で686点にのぼる。憧れの存在で親交があった「漫画の神様」手塚治虫さんからの年賀状も含まれる。

 市図書館によると、鈴原さんは1940年に中国東北部の満州国で生まれ、終戦の年に豊橋に移り住んだ。17歳で漫画家になり、20歳のとき上京。以降、有名な漫画雑誌に多くの作品を発表し、「青春ラブコメの一時代を築いた」と同館の岩瀬彰利主幹学芸員は指摘する。

 しかし、37歳で突然漫画を描くことをやめ、そのため世間から忘れ去られてしまった。「レモンの年頃(エイジ)」など代表作以外はあまり知られていなかったが、寄贈された資料から230冊以上の作品を残していたことが判明。整理が進めば、少女漫画史の解明の一助になると同館では期待している。

 寄贈品の一部を市中央図書館(羽根井町)に6月21日まで展示中。今年秋ごろにも展示会が予定されている。

鈴原研一郎さん(豊橋市提供)

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