1歳1カ月ラージャ死去

早すぎる死惜しむ/豊橋総合動植物公園ゾウ舎前に記帳台

2017/12/16

 豊橋総合動植物公園(豊橋市大岩町)は15日、アジアゾウ「アーシャー」(推定40歳)が昨年出産した雄の赤ちゃん「ラージャ」が14日に死んだと発表した。1歳1カ月だった。同園では、今年8月に雌の「マーラ」が5歳11カ月で死んだばかり。立て続けに不幸に見舞われ、悲しみが広がっている。

 アーシャーは2015年6月に3回目の妊娠が判明。1回目の出産でマーラを育児放棄した過去があるため、豊橋市はアジアゾウを群れで飼育し国内有数の繁殖実績がある千葉県市原市の動物園「市原ぞうの国」に同年10月から飼育を委託した。

 昨年10月27日、アーシャーは国内最高齢で出産。群れの中でも子育てを学ぶ機会がなく、今年3月に豊橋に戻った。一方のラージャは、健康への配慮から群れで暮らす方が良いと判断され、引き続きぞうの国でヤギミルクなどで育てられた。体調不良の兆候はなかったが14日未明に突然苦しむ様子が見られ、いったん回復したものの午前7時ごろ、寝返りを打つしぐさをした直後にショック状態になり死亡した。

 同日中に死体は同園に搬送された。解剖の結果、死因は心不全だった。死亡時の体重は生まれたときの約5倍の640キロ。死体は、園内のマーラの埋葬地の隣に葬られた。

 心不全になった原因は不明。同園はラージャの検体を岐阜大に送り、詳しく調べる。高齢出産の影響について、瀧川直史園長は「先天的なものがあったことは否定できない」とした。

 順調に育てば、3年後をめどに豊橋で展示することも想定していた。瀧川園長は「マーラ亡き後の希望の星だった」と早すぎる死を惜しんだ。ラージャを追悼するため、同園はゾウ舎前に記帳台を設ける。

2017/12/16 のニュース

1歳の誕生日を祝うラージャ(今年10月撮影、豊橋市提供)

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