観光バス重大事故2件発生

【回顧】社会/過去の殺人や死体遺棄の全容明らかに/いたずら?線路や河川敷で悪質行為も/地域で高まる繁華街での暴排機運

2017/12/31

 2017年の東三河では、東名高速道路や国道で重大事故が発生した。過去の殺人や死体遺棄事件の公判が開かれ、事件の全容が明らかになった。豊橋市内では不審火が相次ぎ、線路上でいたずらとみられる行為が確認されるなど、不可解な事件も起きた。

 ■観光バスが重大事故
 6月10日、新城市富岡の東名高速道路上り線で、大型観光バスと反対車線から飛び出して来た乗用車が衝突する事故が起きた。乗用車の男性(62)が死亡。観光バスには、豊川市民など44人と乗員3人が乗っていたが、命に別条はなかった。

 事故は、下り線から乗用車が中央分離帯を越え、バスの屋根に飛び乗った状態となった。バスの運転手は、とっさの判断でハンドルを操作。路肩に停車させて大惨事を防いだ。出発前には、乗客にシートベルト着用も呼びかけていた。

 6月24日には、田原市和地町の国道42号で、観光バスと近くに住む農業女性(75)の軽乗用車が正面衝突し、女性が死亡。バスの乗客12人が軽傷を負った。現場は片側1車線。伊良湖方面に向かっていた観光バスと、反対車線の軽乗用車がぶつかった。

 高速道路と国道42号の事故は、いずれも観光バスでのツアー中。反対車線から車が飛び出してきたが、運行会社の安全対策により、乗客に死者は出なかった。

 ■事件の全容や動機が明らかに
 7月、2015年に新城市七郷一色の女性(当時71)に暴行して死亡させた、傷害致死と死体遺棄などの罪に問われた男への公判が名古屋地裁岡崎支部で開かれた。裁判長は懲役11年(求刑懲役15年)の刑を言い渡した。公判では、女性宅に居候しながら、暴行をふるっていた事実が判明。死後に女性の預金を引き出すなど卑劣な犯行が明らかになった。

 9月、11年に豊橋市大村町のアパートで住人女性(当時53)を殺害した男の公判が名古屋地裁で開かれ、懲役15年(求刑懲役17年)の刑が言い渡された。判決によると、男は同年11月に知人だった女性宅を訪問。女性の首をタオルで絞めて殺害した。「軽くたたいたら、声を上げたので思わず首を絞めた」などと動機を供述した。

 ■悪質な行為続く
 6月5日未明から早朝にかけて、豊橋鉄道渥美線の踏切計24カ所の非常ボタンが押され、多数の乗客に影響が出た。豊橋鉄道は、悪質なイタズラの可能性が高いとみて、警察署に被害届を出した。始発列車の運転士が踏切で非常ボタンが押されているのを見つけた。

 夏場から、豊橋市南部の河川敷などで不審火が相次いだ。豊橋署は今月4日、10カ所に火を放った軽犯罪法違反の疑いで、男性会社員(42)を書類送検。「イライラした気持ちを解消した」と供述した。

 ■繁華街での暴力団対策を強化
 10月、豊橋署は豊橋駅前交番に「みかじめ相談所」を開設した。繁華街の店主らが、暴力団員に支払う「みかじめ料」や「用心棒代」の根絶を目的に実施。署員が常駐して相談を受け付けた。市内の歓楽街では、みかじめ料の授受が行われているとみられる。県警は暴力団の資金源を断つため、名古屋市と豊橋市の交番に相談所を設け、暴排機運を高めた。

2017/12/31 のニュース

高速道路で事故に遭った観光バス(6月10日新城市で)

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