豊川市の戦争遺構が2度目の映画出演

「ゴジラ-1.0」に戦時中の双眼鏡と三脚

2024/02/03

戦時中に製造され、かなりの重さがある双眼鏡(豊川市内で)

 豊川市に伝わる貴重な戦争遺構が、2度目の『映画出演』を果たした。公開中の「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」に、旧宝飯郡御津町時代から所蔵する戦時中の双眼鏡と三脚が起用されている。映画業界では注目の遺構で、「永遠の0」以来8年ぶりの抜擢(ばってき)となった。

 昨年11月公開の同作は、昭和から続く人気怪獣映画の最新作。戦後間もない日本が舞台で、都市を襲うゴジラに、神木隆之介さん演じる元軍人らが立ち向かう。北米での興行収入が5500万ドル(約81億円)を突破する世界的ヒット作となっている。

 双眼鏡、三脚のセットが登場するのは冒頭の部分。戦闘機「震電」が待機する格納庫内に置かれている。保管する市教育委員会生涯学習課が約1年前に映画の制作会社から依頼を受け、半年間にわたり貸し出していた。

 資料の記載から、双眼鏡と三脚は戦時中、御津山の砲台陣地で豊川海軍工廠(しょう)への攻撃で飛来する米軍機を見張るために使われていた。
 双眼鏡は日本光学(現ニコン)、三脚は東京光学機械(現トプコン)が製造。戦後に御津町の所蔵となり、合併後は市が管理する。

 戦時中から残る軍用機材は全国でも数少なく、太平洋戦争が舞台の「永遠の0」(2015年公開)でも起用。今回、映画関係者同士の情報共有で、再び白羽の矢が立った。

 一般公開はしていないが、生涯学習課文化財係の主事、前川拓さん(31)は「保存管理だけでなく、活用することも大切」と話し、市は企画展などでの公開も検討している。

双眼鏡を載せる三脚も一緒に保管している(同)

工廠を防衛するため、御津山にあった砲台(市提供)

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戦時中に製造され、かなりの重さがある双眼鏡(豊川市内で)

双眼鏡を載せる三脚も一緒に保管している(同)

工廠を防衛するため、御津山にあった砲台(市提供)

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