花の2区 エースたちの攻防

近藤幸太郎が振り返る2023年箱根駅伝伝説【前編】/残り10キロ親友・吉居と並走始まる

2024/02/11

近藤幸太郎が箱根駅伝の名場面を振り返った

 約1年前、駒澤大学の総合優勝で幕を閉じた第99回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)。優勝候補の一角と期待され、連覇を目指す青山学院大学のエースとして出場した豊川市出身の近藤幸太郎(SGH)が、東三河の後輩、吉居大和(中央大学)やライバル田澤廉(トヨタ自動車)と激闘を繰り広げ、今も「伝説」と語り継がれる名場面を語った。

 ◆レース始まる
 2023年1月2日午前8時、寒空の静寂を打ち破る号砲とともに、東京都千代田区大手町の読売新聞東京本社前から21チームの選手たちがスタートした。鶴見中継所~戸塚中継所までの23・1キロは「花の2区」と呼ばれ、世代を代表する各大学のエースたちが顔をそろえる。この区間では、14キロ付近の権太坂、20キロから戸塚の壁、2つの上り坂が選手たちを苦しめる。トップから20秒差、7位でフレッシュグリーンのたすきを受け取った近藤は、笑顔を見せながら軽快な足取りで追い上げ始めた。

 レースは、吉居が2キロ過ぎで田澤をかわし7キロで単独トップに躍り出た。しかし、当時「最速」と評判の田澤が12キロ過ぎで吉居を再逆転し、順位を上げてきた近藤も権太坂で吉居の背中を捉えた。

 ◆伝説の瞬間
 14・33キロ、順位が入れ替わる刹那(せつな)に近藤が、左手をサッと吉居の前に広げた。近藤と吉居は豊橋市の陸上クラブ「TTランナーズ」で一緒だった先輩、後輩の間柄。「あの時は自然に手が動いた。小学生の頃から大和を知っている、彼の疲れている様子が分かった。これは『かなりキツく』なっているな、と。このままでは大ブレーキになってしまう。あの瞬間はあまり覚えていないけれど、確か『行くよ』って言った気がする。(風よけの役割として)大和が後ろに付きやすいように彼の前に出た」。そこから戸塚中継所まで約10キロ、親友2人の並走が始まった。

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