市内の河川工事着々

次の雨期までに浚渫や護岸修復/地域住民ら要望で対策優先/豊川

2024/02/18

浚渫工事が行われている西古瀬川。堤防には新しい芝が植えられる(豊川市小田渕町で)

 昨年6月2日の集中豪雨で浸水被害が大きかった豊川市内で、河川の工事が進められている。被災した地域住民らの要望にも応える形で、浸水地域近辺から優先的に対策が進められている。

 市西部を流れる西古瀬(さいこせ)川では、旭光精工豊川工場(小田渕3)の東側で、川底の土砂を取り除く浚渫(しゅんせつ)工事が行われている。3月末までに完了する予定で、堤防には芝が植えられる。

 この付近では、集中豪雨の際に河川が氾濫し、小田渕町や白鳥町など周辺の住宅地や道路が冠水する事態に陥った。県東三河建設事務所は、土砂の滞留状況などを踏まえて各地の河川で浚渫工事を進めているが、地域住民らの要望もあり優先的に工事に着手した。

 また、西古瀬川のすぐ南側を流れる佐奈川でも、国道1号の東側で豪雨の際に欠損した護岸の修復工事が行われている。6月までに完了予定で、次の雨期までに対策を整える。

 小田渕町や蔵子などの桜町地区は、西古瀬川、佐奈川に加え、白川、諏訪川と合わせて4つの河川に囲まれた地域でもあり、6月豪雨では内水氾濫もあって400戸以上が床上・床下浸水に遭った。桜町連区の鈴川智彦連区長は「雨の季節まで半年もない中、工事を進めてもらって心強い」と話している。

昨年6月2日、大雨で危険水位に近づく西古瀬川(桜町連区提供)

護岸の修復工事が進む佐奈川。後方は国道1号

2024/02/18 のニュース

浚渫工事が行われている西古瀬川。堤防には新しい芝が植えられる(豊川市小田渕町で)

昨年6月2日、大雨で危険水位に近づく西古瀬川(桜町連区提供)

護岸の修復工事が進む佐奈川。後方は国道1号

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