早春の訪れ例年より10日ほど早く
2024/02/25
見ごろのしだれ梅と木下さん親子(新城市副川の木下梅園で)
個人が所有して世話を行う新城市副川の木下梅園のしだれ梅が、例年より10日ほど早く見ごろを迎えた。奥三河の花見スポットの1つとして人気があり、多くの人が早春の訪れを楽しんでいる。
広さ60アールの園には、フジボタンシダレ、シラタキシダレなど7種類、約100本のしだれ梅のほか、カゴシマ、サンショ、ミツマタなども植えられている。しだれ梅の木にはピンクや赤、白色の花が咲き、他の花とともに、山里に色鮮やかで華やかな景色を作り出している。
園は、近くに住む木下文雄さん(86)かつ子さん(82)夫妻が管理する。イノシシの被害に困っていた夫妻が、2002年に水田を埋め、しだれ梅を植えたのが始まり。植えた当時80センチほどだった苗木は今では数㍍に成長した。
「多くの方に喜んでもらえてうれしい」と世話を続けている文雄さんだが、剪定(せんてい)作業は高齢のためシルバースタッフに依頼している。5人で4、5日かかり、肥料代、仮設トイレ設置、シカよけのための電柵設置などのため、かなりの経費がかかる。そのため、入場の際に1人300円の協力金をお願いしている。
長男の宏之さん(60)は「定年後の父が生きがいを見つけ、人とのつながりが広がったのは良かったし、うれしいこと」と話す。
園は、県道32号(長篠・東栄線)海老バイパス副川大橋の南東にある。
問い合わせは、木下さん=電話0536(35)0156=へ。