新造31ft無蓋コンテナお披露目

鉄道輸送用/環境負荷低減と物流効率化目指す/トピー工業など5社/モーダルシフト豊橋北上コンテナ輸送協議会設立

2024/12/02

5社協働の取り組みが始まった(JR貨物西浜松駅で)

 豊橋市などに生産拠点を持つ鉄鋼・車用ホイールメーカーのトピー工業(東京都品川区、石井博美社長)と鋼材流通加工大手のアイ・テック(静岡県静岡市、大畑大輔社長)、日本貨物鉄道(JR貨物、東京都渋谷区、犬飼新社長)、浜松委托運送(静岡県浜松市、大野木俊介社長)、三八五通運(岩手県盛岡市、上條幸彦社長)は1日、静岡県浜松市中央区のJR貨物西浜松駅で、鉄道輸送用の新造31ft無蓋コンテナのお披露目会を開いた。

 5社は「モーダルシフト豊橋北上コンテナ輸送協議会」を設立し、鋼材輸送で鉄道を活用したモーダルシフトを実施。環境負荷の低減と物流効率化を目指す。

 トピー工業の豊橋製造所で製造された建築や土木向けに使用される鋼材商品をアイ・テックの北上D・M・Cへ製品輸送する工程の一部において、従来のトレーラー輸送から新造した31ftコンテナを使用した鉄道輸送に切り替える。

 鉄道輸送は大量輸送が可能で、トラックなどの車両輸送と比較して環境負荷が少ない。この取り組みでは輸送全体のCO2排出量を65%削減見込み、長距離トレーラー輸送の運転時間を61%削減してドライバーの負担軽減を図り、物流業界の2024年問題にも対応する。

 31ft無蓋コンテナは、トピー工業とアイ・テックがそれぞれ2台(4台)新造した。上面と側面が開放可能な構造、クレーンやフォークリフトでの積み下ろしが可能。鋼材の積み込み後は安全性と製品保護のため貨車用シートをかけ、輸送品質対策でゴムパッキンを装備する。

 トピー工業の野秋明弘執行役員(鉄鋼事業担当スチール事業部長)は「新たな物流への挑戦の第一歩。世界規模で環境問題に取り組み、循環型社会実現に貢献したい」と話した。

鉄道輸送用31ft無蓋コンテナがお披露目された

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