今週末から順次解禁/遊漁券ネット販売で便利に
2025/01/30
大会で釣れた美しいアマゴ(昨年2月、新城市で)
渓流に春を告げるアマゴ釣りが、奥三河で今週末から順次解禁される。サケ科の魚の中でも美しさ、味の良さから釣り客からの人気が高く、各漁協は成魚を放流するなどしてシーズン開幕に備える。近年は遊漁券のインターネット販売で利便性も高まっており、寒さの厳しいうちから川がにぎわいそうだ。
宇連川漁協(新城市)は県内トップを切って、2月1日に漁場を開放する。豊川の一部や支流の巴川などをエリアとする寒狭川中部漁協(同市)は同2日に釣り大会を開き、翌日に通常の釣り解禁とする。
寒狭川上流漁協(設楽町)の解禁は9日。初日は朝から豚汁を振る舞って、ファンを歓迎する。
渓流釣りに必要な遊漁券については、電子チケットの販売システムを活用する漁協が増えた。以前は現地の商店などでのみ販売し、日の出前から川に入る人たちにどうやって買ってもらうかが課題だった。
ネット販売のシステムには「つりチケ」「フィッシュパス」の2種類があり、スマホなどで購入手続きができる。
川の水位は今のところ、例年より低いという。自然の川で育ったアマゴは水が少ないと動きが鈍いそうで、まとまった雨が降るまではレベルの高い釣りになるかもしれない。漁協幹部からは「放流した養殖の魚を釣る分には問題ない」との声も聞かれた。
主に神奈川県以西の太平洋側などに分布し、体長20~30センチに育つ。体表に朱色の斑点がある。同じ魚でも、いったん海に下る降海型の個体はサツキマスと呼ばれ、40~50センチに成長する。
2月1日=宇連川漁協(新城市)
2月3日=★寒狭川中部漁協(新城市、前日に釣り大会)
2月9日=寒狭川上流漁協(設楽町)
3月1日=★名倉川漁協(豊田市)、★大入川漁協(豊根村)、振草川漁協(東栄町)
4月6日=★寒狭川下漁協(新城市、同じ日に釣り大会)
※★はネット販売を導入済み。期間は振草川漁協が9月9日まで、その他は同30日まで。