中学年代屈指のランナーとして飛躍が期待
2025/01/30
成長著しい豊川西部中の藤田翔蒼
広島県で開催された全国男子駅伝に愛知県代表で出場するなど、中学年代屈指のランナーとして飛躍が期待される豊川市立西部中学校の藤田翔蒼(3年)が本紙の取材に応じ、新年度から私立豊川高校へ進学すると明かした。
◆飛躍の1年
「藤田翔蒼」の名前が県内で一躍広まったのは、昨年7月の愛知県中学総体。驚異的にタイムを伸ばし1位で県大会を制すと、東海大会も自己新記録で4位。福井県で行われた全日本中学校選手権大会に初出場した。
父・幸則さんは駒澤大学で箱根駅伝に出場、トヨタ自動車でも活躍。父親の影響などもあって小学生で陸上を始め、中学校ではサッカー部と陸上クラブで実力を磨き、この1年間で大きく成長した。
昨年10月の東三河中学校駅伝は3区で区間新記録、続く県大会では19人抜きの快走を見せた。
前述の全国男子駅伝は、中学日本記録を持つ稲垣翔馴(神奈川)に迫る区間3位の8人抜き、着実に自己記録を伸ばし続けている。
◆豊川高校へ
豊川高校の男子駅伝部は、昨年の全国高校駅伝で2年連続11回目の出場、2時間7分59秒の25位でレースを終えた。貴重な経験を積んだ嶋岡希(2年)や吉村竜友健(1年)らとともに、藤田が高校日本一を目指す。
今春から高校生として新たな挑戦を始める藤田は「駅伝を走るために陸上を始めた。箱根駅伝で区間賞を取りたい」と大学での活躍を視界に捉える。豊川高校の奈良修監督は「東三河の選手たちを中心に、地元から応援されるチームを目指す」と話した。