自分の卒業証書を手作り

新城市立鳳来東小学校の6年生

2025/02/13

校章の透かしの入った和紙づくり(新城市立鳳来東小学校で)

 新城市立鳳来東小学校(全校9人)の6年生が12日、学区に自生するガンピを使った手作り卒業証書の紙すきを行った。

学区に自生するガンピを使い紙すき

 豊かな自然を生かした教育を進める同校は1992年から、しおり作りを授業に取り入れた。96年からは、1~4年生が和紙ハガキづくり、5、6年生が卒業証書づくりを行っている。今年は5年生がいないため、3、4年生5人が紙すきの方法を一緒に学んだ。

 今年は1月に校区内で原料のガンピの木を調達し、皮をはぎ、煮た後木づちでたたいて繊維を切り準備してきた。人数が少ないため全校児童で作業したという。

 この日、2人の6年生のうち藤平瑞彩さんが欠席したため、証書づくりは、原田一生さんだけとなった。原田さんは「すきげた」で水に混じった原料をすくい、和紙をすき上げた。3枚の和紙を重ねて1枚の卒業証書ができ、真ん中の1枚には校章の透かしが入れられた。原田さんは、丁寧にスポンジで水を吸い取った。このまま数日乾燥させると証書が出来上がる。

 「去年もやったので自信があったが、緊張した」と話す原田さん。「きれいにできた。卒業式が楽しみ」と笑顔だった。

 長谷真理子教諭は「地元のガンピを使った卒業証書づくりは、地元の良さを知る上でも意義深い活動だと思う」と話す。

 児童が作った卒業証書用和紙に林重彦校長が手書きし、印鑑を押し、卒業証書が完成する。3月19日の卒業式に、額に入った卒業証書が林校長から2人の卒業生に手渡される。

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