事業者によっては物流に悪影響

名豊道路開通から10日、予想外の渋滞

2025/03/19

大型車などで混雑する名豊道路の開通区間(豊川為当IC付近で)

 名古屋と豊橋を結ぶ名豊道路の全線開通から10日が経った。開通した豊川為当インターチェンジ(IC)~蒲郡ICの区間周辺道路では交通量が緩和されたが、肝心の名豊道路では渋滞が頻発。事業者によっては物流に悪影響が出ている。

 8日の全線開通で、大型トラックなど物流関係の車両はそのまま名豊道路を走るようになり、豊川市では豊川為当IC周辺の東三河環状線や国道1号などの交通量が減った。

 赤坂町から豊橋市内のメーカーに勤務する30代男性は毎日、国道1号を往復するが「明らかにトラックが減ったと感じる。(開通前より)10分ぐらい会社への到着が早くなった」と語る。

 名鉄国府駅近くの国道1号の交差点は通学路になっており、毎朝小中学生たちが横断歩道を渡るが、見守るパトロール隊の男性も「大型車が減っただけでも安心」と話す。

 しかし、名豊道路では以前より交通量が増え、平日の昼間も断続的に渋滞が発生している。全線開通で時短による物流促進が期待されていたが、豊川市小坂井地区に本社を置く製造業は、豊橋港にある倉庫までの所要時間が約20分から、開通後は30分に延びたという。

 渋滞は暫定2車線で開通した区間を中心に発生しており、早期の4車線化が期待される。

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