27日から13年ぶり開帳/岡崎
2025/04/08
開帳を告げる高札(岡崎市滝町で)
岡崎市滝町にある天台宗の古刹(こさつ)・瀧山寺で27日~5月11日、本尊の木造薬師如来坐像が開帳される。50年に一度、または寺の慶事の際にしか拝観できない秘仏で、公開は2012年以来13年ぶり。
境内にある瀧山東照宮の保存修理工事完成や、本堂に安置されている日光・月光菩薩像と十二神将像の国の重要文化財指定、毎年2月にある「瀧山寺鬼祭り」の国の重要無形民俗文化財指定を記念して行われる。
薬師如来像は本堂内に安置されており、像高は約160センチ。両脇に立つ不動明王像と毘沙門天像と同じ平安時代に作られたと考えられている。通常は非公開のため、これまで詳しい調査はされてこなかったという。
山田亮盛住職(73)は「東照宮の修理完了のほか、仏像や鬼祭りの文化財指定が重なるまたとない機会。私の代でこれから先に(扉を)開けることはないので、今回が見納めだと思う」と思いを語る。
午前10時~午後4時。拝観料1000円。なお、開帳期間中の5月4日午前10時からは稚児行列があり、現在参加者を募集中。町内の三門(仁王門)から境内までを巡行する。稚児の定員はなく、参加費8000円。
参加すると菓子などの記念品がもらえる。衣装は当日の受け付け時に受け取る。申し込みは、専用フォームなどで。問い合わせは、同寺=電話0564(46)2296、または愛知屋仏壇本舗=0564(21)3341=へ。